(感想)『幼女さまとゼロ級守護者さま』
――騙された。
読み終わり、まず最初にこう思った。
さて、一部では有名なシナリオライターすかぢ先生の新作ラノベということで、その一部である自分もちょっくら本屋で買って読み始めてみたわけです。
正直な話をするなら最初読み始めた時は、「よくある学園系のやつかな?」とか「なんか話として特別面白いわけじゃないな」と思っていたのです。実際、読みだして自分と同じような感想になった人は大勢いると思います。
だが、そこで読むのをやめないでほしい。
この物語の〃主人公〃はとても狡猾なタイプで頭脳もキレるタイプなのだが、まさにその術中にはまっているのは我々読者なのだ。
いやまあ、すかぢファンとしては最初の引用や、聖書やギリシャ神話とひっかけた謎解き要素など十分においしい内容となっているのだがやはり最後のところのどんでん返しで見事にコロリとやられてしまうわけです。
文字通り、騙されたと思って読んでみてほしい。
それ以外にも、言うまでもなく狗神煌さんの可愛いイラストも最高以外のなにものでもないのだ。もう表紙買いしてしまってもいいのだよ。
はあ、幼女、可愛い。
――ところで、こいつは続刊あるんです?
というのも大分、設定面が凝っているのと、この小説のトリックの関係上メインキャラたちの活躍がもっと読みたいと思っているので。
二巻はいつ?
えっ、十年後ですか!
まあ、冗談はおいておいて、実際にあらすじやパラパラめくって受ける印象と、実際読んでみて受けるものが大分違うと思います。なので本当に最後まで読んでみるのをお勧めします。
まあとにかく自分の駄文を読んで少しでも気になった方は本屋にGOするか尼でポチるのだ。